ハイヒールで急坂をのぼる
押忍!
以前からやってみたかったことがある。ハイヒールを履くということだ。そういう趣味はない。趣味はないが、ひとつ検証してみたいことはある。「ハイヒールで急な坂道をのぼるとラクなんじゃないか」。斜面に三角定規を伏せると上部が水平になる、あの原理だ。

ハイヒールをさっそうと履きこなす女性はかっこいいが、あの造形はやはり靴として無理があるのではないかと思う。しかし、美しく見えること以外にも「急坂をのぼるのがラク」という利点があれば、ハイヒールの存在意義もいっそう高まることだろう。
偶然にも今回のお題は「意外性」。男がハイヒールを履く行為はじゅうぶんに意外性がある。一方的な義侠心のみを支えに、自らを奮い立たせて実行に移したい。
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まずはヒアリング
とはいえ、僕にはハイヒールに関する知識がまったくない。ふだんから履き慣れている女性にあらかじめ聞き取り調査を行うべきだろう。協力してくれたのは仕事先の知人、小原さん(26歳)。ハイヒールはふだんからよく履いているとのことで、大変心強い。

歩き方のコツは「内股気味に歩くこと」だそうです
「履き心地はヒールの太さと高さによってずいぶん違うんですよ。今日のは5cmぐらい。8cmを超えるとだいぶつらくなります。あと、週に一回のペースで石畳や溝にはまります」
なるほど。とにかく大変だということだけが印象に残った。
そして購入
向かったのは中野の安売り靴屋。通常のショップにはサイズが24.5cmまでしか置いていないという情報は小原さんから入手済みである。僕は25.5cm。
こういうところならありそうだ
色とりどりのハイヒール。どれにしようかしらん
店員さんに聞くと「25cmならありますけどそれ以上は…」とのこと。せっかくなので色や形にもこだわりたかったというのが本音だ。でも、しかたがない。この黒い25cmのやつをむりやり履こう。
これだとヒールの高さは5cmぐらいですね

買った!

履いた!
実際に歩いてみる
その前に履くのだけでひと苦労だった。なんとか足をむりやり押し込んで、おそるおそるそのへんを歩いてみる。これは予想以上に大変だ。ふつうに歩くだけでヨロヨロする。
階段をのぼるのもおぼつかない
でも、高いところのモノを取るのには便利だった
ところで、下の写真を見比べてほしい。

スニーカーを履いたときと比べて脚のラインがシュッとしているのだ。筋肉が収縮するのだろうか。心なしか姿勢もよくなった気がする。
いよいよ本日のメインテーマへ
さて、脚のラインの話はどうでもいい。「ハイヒールで急坂をのぼるとラクかどうか」を検証しなければならない。向かったのは高田馬場の「のぞき坂」。別名「胸突坂」とも呼ばれ、都内で1、2位を争うほどの急坂だ。

実際の勾配は写真の5割増だとお考え下さい
今までは平地と階段しか経験がない。登り坂だとどうなるのか。三角定規の法則は成立するのか。

高ぶる気持ちを抑えて坂を見上げる
のぼってみたところーー。おお、ラクなのである。なんというか、傾斜はあるが体の根幹は垂直になっているかんじ。 足の裏は常に水平を保つ。

というわけで、完全に主観的なデータではあるものの、ハイヒールで急坂をのぼるとラクだということがわかった。機会があればさらに高いヒールで検証したえうで、この原理を登山靴などに援用できる可能性についても引き続き探ろうと思います。
[まとめ]
検証結果以上にわかったのは、カジュアルな気分で女性に「 ハイヒールを履いてみようと思って」と言うと、露骨にイヤな顔をされるケースが多かったことだ。やはり、美の追究は女性の聖域なんだろうか。それとも問題は別のところにあるんだろうか。

下りは大変でした
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