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2008年2月14日 (木)

犬の手術とウコンの力

押忍!

今回のお題は『家族で企画会議』。家族の誰かから企画案を募る。「北へ旅立て」「庭に鳥を呼び寄せろ」「3と3の倍数のときだけアホになれ」。いかに困難なミッションであろうとも、すみやかに実践する覚悟です。

とりあえず、郷里の岐阜に住む綾子(母・62歳)に電話してみた。

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電話で母と企画会議

石「おー、久しぶり。変わりない?」
母「はい、こんばんは。東京は寒そうやねえ。そうそう、米はまだある?」
石「うん、今年の冬は珍しく3回も雪が降った。米はあるよ。で、突然なんやけど、今やっとるインターネットの仕事で『家族に企画を相談する』っていうのがあって」
母「あ、お父さんに替わろっか?」
石「いや、母ちゃんでいいよ。なんか企画ない?」
母「えーー、急に言われてもなあ…」
石「最近気になることとか、こんなことやったら面白そうとか。何でもええんやけど」
母「気になることっていえば、最近左のヒジがずっと痛うてね。もう私も62やで」
石「あらら」
母「あっ、あとムク(飼い犬)が左脚を手術してなあ。年寄りやのに近所のネコを追いかけ回して痛めたみたい」
石「ああ、太りすぎの体で…」
母「保険が効かんで4万3000円もかかったわ。おしっこも抱っこして連れて行かなあかんから大変。いま流行りの老老介護やね」

石「そうなるとテーマは『老い』か。とりあえず、母ちゃんとムクの2ショット写真送ってよ」
母「はいはい。お父さんに頼むからちょっと待っとって」
 
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企画の方向性が決まる


テーマは「老い」だ。企画の詳細は写真を見てから考えよう。30分後、父から電話がかかってきた。

父「おー、デジカメで撮って送ったぞー。仕事のアレか」
石「そうそう」
父「お父さん、こないだトラクター買ったから次回はその話にしろ」

石「(次はないけど)うん、考えとく。ちょっと待って…あ、exeファイルか。これMacじゃ開かんから拡張子を変えてくれん?」
父「かく…なに?」
石「ファイル名の最後をjpgとかそういうのに」
父「うーん、どうやってやるんやろ…」

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写真送付のハードルが高い

石「いま写真はどこにあるの?」
父「クラエモンの中や」

石「クラエモン?」
父「写真編集ソフトみたいなやつ」

石「そっか、じゃあとりあえずデスクトップに出して」
父「もうデスクトップやぞ」

石「(クラエモンじゃないの?)そんなら、写真ファイルをダブルクリックして開いて」
父「おお」

石「で、名前を付けて保存。muku.jpgとか。半角で」
父「muku…小文字やな?」

石「いや、小文字と半角は違うから」
父「あ、muku.jpgは『すでに同じファイル名があります』って」

石「そんならmuku100.jpgにしてみて」
父「よし…あれ、どうしても100が全角になるなあ」

石「mukuが半角で打ててるんならそのまま打てばいいよ。もしかして、mukuも全角になっとらん?」
父「いやmukuは半角や。それはお父さんにもわかる」

石「伸寿(弟)おらんの?」
父「まだ帰ってきとらん」

石「じゃあ帰ってきたらやってもらってよ」
父「あいつはわからんと思うぞ。お父さんのほうが詳しいから、とりあえずやってみるわ」

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ついに成功

父「わかったわかった。メールアドレスを直接打ち込むと送れるみたいや」

石「ん??」
父「クラエモンにそういう機能があるみたいで」

石「おお、来た!」
父「送れたやろ!」

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想像以上にすごいことになっている。ムクの脚に付いているスノーボードみたいなやつはギプスらしい。どちらの傷も早く治りますように。ちなみにこの犬、僕にはいまだに懐いてくれません。


父母との会議で見えてきたこと

写真を送ってもらうだけでたっぷり半日かかった。しかし、親とこんなにたっぷり話したのも久々である。ついでに、奮闘する父の写真も送ってもらったところ、
父の髪が少しだけ増えていた。


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40歳を超えたあたりから薄毛を気にして不老林やら紫電改やらをマメにつけていたが、効果はなかったのに。「父ちゃん、髪増えたなあ」と言うと、「そうやろ! ウコンの液を朝晩飲んどるで、それが効いたんかな。みんなに『増えた』『増えた』言われるぞ」と嬉しそうに答えた。


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余談だが、たいていの男性は思春期に親の呼称を「お父さん」「お母さん」から「おやじ」「おふくろ」などへと切り替える。しかし僕は、そのタイミングを逸してしまったため、どうしても呼びかける必要があるときは、かりそめに「父ちゃん」「母ちゃん」を使う。

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[まとめ]

というわけで、「企画会議」自体を通して図らずも親の老いと向かい合うことになる。写真送付の段階でつまづいたときは正直イラッとしたが、あれやこれや話しているうちに名状しがたい慈愛の情がわき上がり、しんみりとした気分になった。


そうした複雑な感情の機微は、電話でのやりとりの途中途中に挿入された、僕の幼少時の写真から汲み取っていただければと思います(昔のアルバムをデジカメで撮ってもらった)。もう夜も遅かったので、「ピント合ったやつを送り直して」とは言えませんでした。

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